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安全・快適に使おうコンタクトレンズ

眼とコンタクトレンズ

□ 涙とコンタクトレンズ

眼の前面を覆う透明な膜である角膜には、涙の薄い層が常に存在します。コンタクトレンズは、角膜にそってその涙に浮かぶような形で乗っています。コンタクトレンズの上にはまた涙の層があるので、コンタクトレンズは裏表ともに涙にはさまれて眼の上に乗っています。だからコンタクトレンズは、涙の状態に大きな影響を受けることになります。
コンタクトレンズを装用した状態の人間の角膜は、コンタクトレンズと角膜のすき間を出入りする涙や空気中から直接酸素を取り入れています。涙はコンタクトレンズの乾燥を防いだり、快適にコンタクトレンズを装用するのに重要な役割を果たしています。

涙の役割

コンタクトレンズ装用中の涙の役割は以下の4つがあります。
●眼の乾燥を防ぐ ●酸素や栄養を角膜へ供給する
●コンタクトレンズが角膜とまぶたの間でスムーズな動きをするため
●眼に入ったゴミや菌を洗い流す。
涙にはタンパク質、脂質、カルシウムなど、さまざまな種類の汚れの原因となる成分が含まれているので、コンタクトレンズを装用すると、これらの汚れがレンズに付着します。コンタクトレンズに付着する汚れが原因で、装用感が悪くなったり、眼の病気の原因になることもあります。ですから定期交換レンズの場合は、レンズケアでレンズに付いた汚れをきれいに落とす必要があるのです。
涙の量や質がコンタクトレンズの装用に適切であれば、快適・安全にレンズを装用することができますが、そうでない場合は、眼障害の原因となりうることもあります。涙の量や質は、年齢や体調の変化によっても変わります。定期的に眼科の診察を受けて、涙の状態のチェックと、コンタクトレンズの装用に適しているかを確認しましょう。

□ 眼にあったコンタクトレンズ選び

コンタクトレンズは眼の上に直接装用するものですから、自分の眼に合わないレンズを装用したり、誤った使い方をすると視力を失うこともあります。そのため、厚生労働省から、心臓ペースメーカーや人工呼吸器などと同じ高度管理医療機器に指定されています。そのことをしっかり理解して使う必要があります。眼科専門医に自分に適したレンズを選んでもらうことと、あなたがレンズを正しく扱うことで快適・安全にレンズを装用しましょう。
コンタクトレンズは、製品によってさまざまな素材やデザインの違いがあります。個々人の眼の状態によって、適しているレンズが異なります。同じレンズでも、人によってフィットの程度や、視力の出方に影響が出てきます。ですから、安全・快適にコンタクトレンズを装用するには、個々人の眼の形状や眼の健康状態とそれに適したレンズの選択、レンズのフィッティング状態や視力の出方などを眼科専門医によって判断してもらう必要があります。
コンタクトレンズのデザインは、各製品によって異なります。基本的なデザインの指標であるベースカーブ(BC:レンズのカーブの大きさ)は製品に表記されています。ソフトレンズの場合、一つのベースカーブでも様々な角膜の表面のカーブに対応します。またレンズ素材も製品によって異なり、眼の状態によって適している素材が異なりますので、自分に適したレンズを選んでもらうことは、大変大事なことです。眼科専門医にしっかり診てもらって、自分に適したレンズを安全・快適に使いましょう。
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もう一度おさらい!コンタクトレンズの正しい使い方!

■ 5つの大事な項目

次の5つは、コンタクトレンズを快適・安全に装用するために必ず守らなければならない基本的な項目です。あなたの眼の健康は、あなた自身が守るという自己責任の意識をしっかり持って、コンタクトレンズを使いましょう。

1.レンズの装用時間を正しく守ること

終日装用で使用するレンズの場合は、一般に1日12〜16時間が目安となります。装用時間を守らないと角膜の酸素不足によって眼の抵抗力が弱まり感染症に罹患しやすくなります。また、長時間の酸素不足が続くと角膜内部の細胞数が減少してしまうこともあります。必ず眼科専門医の診察を受け、指示に従って眼に負担をかけないように装用時間を守って下さい。

2.レンズを交換する期限を正しく守ること

製品毎に定められたレンズの交換期限を守ってください。1日使い捨てタイプなら毎日交換し、使用済みのレンズをケアして再使用してはいけません。2週間交換タイプのレンズは実際に使用した日数の合計ではなく、ブリスターパックを開封した日から2週間後に、新しいレンズに交換するのが正しい使い方です。

3.レンズやレンズケア用品の決められた取扱方法を守って正しく使用すること

コンタクトレンズは、眼に直接装用する高度管理医療機器です。乱暴に扱うとレンズにキズが付いたり破損したりすることもあり、そのまま使うと眼を傷つけてしまうこともあります。また、レンズケア用品も誤って使うとレンズを洗浄・消毒できずに、トラブルの原因になってしまいます。正しい使い方を守って、安全にレンズを装用しましょう。

4.眼科専門医で定期的に検査を受けること

眼の調子が良いと思っていても、気付かないうちに眼に障害が起きていたり、レンズが自分の眼に合わなくなっている場合があります。必ず眼科専門医による検査を定期的に受けるようにして下さい。

5.異常を感じたら、すぐに装用を中止して、眼科専門医による診断を受けること

眼の調子が良いと思っていても、気付かないうちに眼に障害が起きていたり、レンズが自分の眼に合わなくなっている場合があります。必ず眼科専門医による検査を定期的に受けるようにして下さい。

■ コンタクトレンズの一般的な使い方

事前準備

・爪は短く切ってなめらかに整えて下さい。長く伸びている爪でレンズを扱うとレンズの破損の原因となります。
・石鹸で手をよく洗って下さい。また石鹸が残らないようにしっかりすすぎましょう。
・鏡で眼を観察して、目やにや充血がないか確認して下さい。異常のある場合はレンズの装用を中止して下さい。

レンズの取り扱い

容器を開ける:レンズ容器の端を手でしっかり持って、ラベルの端を別の手で上にゆっくりと剥がして容器を開けて下さい。(容器やラベルで手を切らないようにご注意下さい。)
レンズを取り出す:容器を開けたら、人差し指のはらにレンズを吸いつけるようにして、レンズ容器から取り出します。(その際に、レンズを2つ折りにしたり、爪を立てたり、容器の縁でレンズを傷つけたりしないようにご注意下さい。
レンズを確認する:レンズの向きを変えて、人差し指の上にレンズの凹面を上にしてのせます。レンズに異物の付着、キズ、汚れ、変形、変色などの異常がないか確認してください。 レンズの裏表を確認する:レンズを横から見て、表裏を確認して下さい。裏表を間違えると、正しく装用できませんのでご注意下さい。
眼を開く:同じ手の中指で下まぶたを開き、まばたきをしないようにしっかり引き下げます。もう一方の手の中指で上まぶたを開き、ふちをしっかり引き上げます。
レンズを黒目にのせる:両目でまっすぐ前を見たまま、レンズを黒目の上に静かにのせます。
眼をとじてまばたきする:眼を閉じてまばたきを2−3回して違和感がないか、確認して下さい。(違和感や異物感、痛みなどがある場合は、レンズを外してすすぎ洗いをしてからもう一度付け直して下さい。
レンズを外す:上を見て黒目が上方に向くようにします。鏡を見て、中指で下まぶたを軽く引き下げ、人差し指でレンズを黒目より下にずらします。そのまま、親指と人差し指でレンズを軽くつまんでレンズを外します。(眼にレンズが張り付いていると感じたときは、無理に外さずに、まばたきをしっかり何回かするか、人工涙液を点眼して、張り付きがなくなったことを確認した上でレンズを外して下さい。)
化粧とレンズの装脱:コンタクトレンズは、化粧の前に装用して、レンズを外してからメイク落としをするようにして下さい。メイクやクレンジング剤(メイク落とし)がレンズに付着すると、レンズの曇りなどが発生することがありますのでご注意下さい。

レンズケア方法

レンズケアはケア用品のタイプによって使い方が異なりますが、ここでは一番普及している1本タイプマルチパーパスソリューション)の一般的なケア方法を説明します。

洗浄:手を石けんでよく洗います。レンズケースにケア用品の液を満たし、外したレンズを手のひらにのせて、ケア用品の液を数滴落として人さし指のはらで約10秒間しっかりとこすり洗いします。裏面もケア用品の液を数滴落として同様に約10秒間しっかりとこすり洗いをします。
すすぎ:レンズの裏表をケア用品の液ですすいで、表面の汚れを充分に落とします。
消毒・保存:新しく液を満たしたレンズケースにレンズを入れて、キャップを締めて4時間以上放置し消毒します。消毒後、レンズケースから取り出したレンズをそのまま装用できます。
【ご注意】
コンタクトレンズの汚れには色々な種類があります。ケア用品につけておくだけでは、レンズに付着した汚れを落としきることはできません。汚れをきちんと落とすには、正しい方法でこすり洗いをしっかり行うことがとても大切です。
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コンタクトレンズ こんなときどうする!?

1.外出中にレンズが外れてしまった!

外出中にレンズが眼から外れてしまった時、レンズを口に含んで装用しなおしたり、水道水でレンズを流して装用しなおしたりしているという話を耳にします。実は口の中には、数百種類のばい菌が存在しているといわれています。水道水は涙と浸透圧等が異なるので、水道水につけておくとレンズ形状が変化してしまいます。レンズが外れやすい人は、専用の保存液を持ち歩いてそれを使用するようにして下さい。

2.レンズの表裏が分かりにくいときは?

レンズの凹面を上にして、人差し指にのせて真横から見て下さい。このときに光を背景にして、レンズを見るとレンズの形がよくわかります。真横から見たときに、レンズの縁がお椀のように丸くなっていたら、正しくレンズの表が外側になっている状態ですが、レンズの縁が外側に反っていたら、レンズの裏が外側になっていますので、裏返して装用する必要があります。

4.レンズをつけたまま寝てしまった!?

通常の終日装用レンズの場合は、就寝時にはレンズを外さなければなりません。万一、レンズをしたまま寝てしまったら、起きたらすぐにレンズを外しましょう。その場合、レンズが眼の角膜に張り付いている場合がありますので、無理に外さないで、まばたきを大きくしっかり何度もするか、人工涙液を点眼した上で、張り付きのないことを確認してから外して下さい。その日はレンズを装用しないことをおすすめします。また、眼に異常を感じた場合は、すぐに眼科専門医の検診を受けて下さい。

5.レンズが眼のどこにあるかわからなくなってしまった!?

眼の角膜(黒目)にレンズがなくて目のどこにレンズがあるのかわからない場合、まぶたの奥に入ってしまっていることが考えられます。下のまぶたは範囲が限られているのであれば見えるはずですし、上まぶたも範囲は決まっているのでまぶたを持ち上げたりすれば見つけられます。鏡を見ながら、眼を剥くようにしながら手で見開いて、レンズを探して下さい。どうしても見つからない場合は眼科で診察を受けて下さい。眼の裏側にいってしまうしまうことは、眼の構造上ありえません。

6.風呂に入るときは?

風呂に入る前には、必ずコンタクトレンズを外して下さい。お湯が目に入ったり、湯気がレンズの水分を奪って乾燥させることになりますので、風呂はレンズの装用に適した所ではありません。

7.コンタクトをすると頭痛がする?

レンズの度数があなたの眼に合っていない可能性があります。特に本来の度数以上のレンズで過度に矯正した場合には、頭痛や目の疲れなどを引き起こすことがあります。眼科で再度検診・検眼を受けてみて下さい。

8.花粉症でレンズをするのがつらいときは?

まずは、レンズの装用を控えることをおすすめします。どうしても装用する場合は、1日使い捨てのレンズを装用して、装用時間を短めにして下さい。

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こんな使い方をしているあなたはアブナイ!?

□ あなたは正しくコンタクトレンズを使っていますか? 下記の質問でチェックのついた方は要注意です!

あなたはコンタクトレンズをこんなふうに使ってはいませんか?
コンタクトレンズは今や生活必需品の一つになっていますが、厚生労働省から心臓ペースメーカーや人工呼吸器などと同じ高度管理医療機器と指定されています。誤った使い方をすると、重篤な眼の病気になったり、ひどいときには失明することも考えられます。ここにあるような使い方は絶対にしないようにして下さい。また、眼に少しでも異常を感じたら、すぐに眼科専門医の診断を受けて下さい

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こんな症状は病気かも? 気を付けよう! コンタクトに関連した眼障害

コンタクトレンズは厚生労働省より高度管理医療機器に指定されています。正しく使用されなかった場合には、重篤な眼の病気になることがあります。定期的な検査を受けて、少しでも異常を感じたら、すぐに眼科を受診しましょう。

□ 角膜上皮障害

・眼の角膜(黒目に当たる部分を被っている膜)の表層部分の障害です。コンタクトレンズ装用によって起きることが多く、乾燥や酸素不足、レンズの汚れ、眼に合わないレンズの装用などが原因で起こります。
・そのまま放っておくと角膜潰瘍になり、細菌感染が原因で最悪の場合は失明することも場合もあるので、早期発見・早期治療が大切です。
・コンタクトレンズ装用中に眼がゴロゴロとする感じや痛みを感じたら、かかっている可能性があります。早期治療をすれば傷をきれいに治すことができますので、このような症状の時には、すぐ眼科専門医の診断を受けて下さい。初期段階では、自覚症状がないので、定期的に眼科で検査を受けるようにしましょう。(写真は点状表層角膜症:検査用に染色しています)

□ 流行性角結膜炎

・アデノウィルスというウィルスで感染する、俗に「はやり目」と呼ばれる急性の結膜炎のことです。ウィルスの感染力が強く接触感染で容易に感染します。
・症状としては、眼の充血、眼瞼(まぶた)の浮腫(腫れ)、眼脂(目やに)、流涙(涙が沢山でる)などです。
・治療するには、抗炎症剤や抗生剤の点眼を行いますが、あくまで対症療法であり、約2週間は症状が持続します。2週間以上経過すればウイルスに対する抗体が体内で作られてくるので、自然に改善していきます。
・汚れた手や手を洗わずにコンタクトレンズを扱ったり、眼を手でこすったりしないようにして下さい。他人のレンズを借りて装用するなど論外です。コンタクトレンズは清潔に扱いましょう。

□ 巨大乳頭結膜炎

・角膜上皮に傷がついていて、身体の抵抗力が低下している場合に病原微生物(ブドウ球菌、レンサ球菌、肺炎球菌、緑眼菌など)に感染しておこります。
・角膜に灰白色の濁り(潰瘍)が生じ、視力低下、結膜(白目)の充血がおこり、涙目になります。痛みも伴ってまぶたまで腫れることがあります。進行すると潰瘍がしだいに大きくなり、痛みも強まります。
・治癒しても、角膜に濁りが残るため、視力障害をおこすことがあります。また、細菌性角膜潰瘍が進行して角膜穿孔をおこすと、細菌が眼球内に侵入して失明する場合もあります。目に少しでも傷を受けたときはすぐに眼科を受診しましょう。

□ 角膜潰瘍

・角膜上皮に傷がついていて、身体の抵抗力が低下している場合に病原微生物(ブドウ球菌、レンサ球菌、肺炎球菌、緑眼菌など)に感染しておこります。
・角膜に灰白色の濁り(潰瘍)が生じ、視力低下、結膜(白目)の充血がおこり、涙目になります。痛みも伴ってまぶたまで腫れることがあります。進行すると潰瘍がしだいに大きくなり、痛みも強まります。
・治癒しても、角膜に濁りが残るため、視力障害をおこすことがあります。また、細菌性角膜潰瘍が進行して角膜穿孔をおこすと、細菌が眼球内に侵入して失明する場合もあります。目に少しでも傷を受けたときはすぐに眼科を受診しましょう。

□ アカントアメーバ結膜炎

・土の中や淡水にいる小さな原生動物(アメーバ)によって感染し、眼に傷が付いて弱っている時に発生します。強い痛みを伴い、非常に治りにくく視力障害を残したり、最悪の場合失明してしまうこともある恐ろしい病気です。
・感染しないためには、土を触った手で目をこすったりしない、コンタクトレンズをつけたまま川や湖沼、プールなどで泳がない。また、レンズのケアや洗浄、保存に水道水を使うことも感染につながる場合があります。
・大学病院での治療、角膜移植手術が必要になる場合もある、難治性の眼障害です。

コンタクトレンズにまつわる障害はこのようにたくさんあります。正しい使い方をすること、定期的に眼科健診を受けることでこのような障害を防ぐことができます。

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自分でできるセルフチェック

快適、安全にコンタクトレンズを使用するために、毎日自分でできるセルフチェックをご紹介します。
自分の眼は自分で守る、毎日の習慣にしてしまえば、早期に異常を見つけることができるので重篤な眼疾患になることを未然に防ぎます。

上記のような症状・状態が少しでもあったら、すぐに眼科専門医の診断を受けてください。見つけることができるので重篤な眼疾患になることを未然に防ぎます。

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定期検査はあなたの眼を守ります!

コンタクトレンズによる眼障害が発生した人の半数以上は、定期検査を受けていなかったという報告があります。自覚症状がなくても眼の病気が進行して、症状が出たときには重篤な状態になっているケースが見受けられます。必ず定期的に眼科専門医の診察を受けるようにして下さい。

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